性格診断#15 年齢を重ねるにつれてあなたの性格はどう変化するのか？

ビッグ5は協調性、外向性、開放性、誠実性、神経症的傾向の5つの要素を持ち、それぞれの要素で高い低いを組み合わせることで人間の性格を分類する科学的に最も信憑性が高い性格分析である。人生の様々なフェーズを経る中で、性格は変化していく。以下に協調性、外向性、開放性、勤勉性、神経症的傾向で年齢とともに起きる変化を示す。

1. 協調性：年齢と共に丸くなる性格

青年期は低い協調性が見られる。しかし、それ以降の成熟とともに年齢が上がるほど協調性が高くなる。他者との調和を重視する傾向が、年齢を重ねることでより強調される。

2. 外向性：成熟とともに減少する社交性

外向性は年齢とともに低下していく。青年期においては社交性が高まり、しかし成熟するにつれて内向的になるケースが一般的だ。

3. 開放性：青年期前期の低下後、安定期に進入

開放性は青年期前期において低下する傾向があるが、その後はあまり年齢の影響を受けない。安定期に入ると、個々の好奇心や柔軟性が安定し、変化が少なくなる。

4. 勤勉性：青年期から成人期に急上昇後、高齢期に低下

勤勉性は青年期から成人期にかけて急激に上昇し、その後はあまり変化しない。しかし、80歳を過ぎるころから低下の兆候が見られることが一般的だ。

5. 神経症的傾向：性別による差異と年齢別の変動

青年期の女性は神経症的傾向が比較的高い傾向があり、30代以降は低下していく。一方で、男性は青年期から低い傾向があり、年齢とともに80歳までゆるやかに低下する。

年齢の違いによる性格の変化を知ることで、自己理解や他者理解を深めてほしい。他者の成長を促進するためのコーチングやメンタリングなどに応用できる。特にリーダーシップポジションにいる方は部下の性格の変化を理解し、適切なサポートを提供することが重要だ。また勤勉性や開放性、神経症傾向の変化を知り、将来のライフプランを検討する上で有益だ。例えば、高齢期の低下傾向を踏まえて、趣味や活動の選択を計画的に行うことができる。

↓ビッグ5についてより詳しく知りたい方はこちら

パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる [ ダニエル・ネトル ]

↓自分の性格を活かして成功したい方はこちら

ハーバードの心理学講義 自分の価値を最大にする【電子書籍】[ ブライアン・R・リトル ]

↓無料で自分のビッグ5を知りたい方はこちら